上肢伸筋方向の静止性収縮(上肢伸展)・上肢PNF運動パターンの静止性収縮(上肢PNF)によるハムストリングスの伸展性の改善効果を検証した。対象は健常人45名でハムストリングスの持続的ストレッチ(SS)群,上肢伸展群,上肢PNF群に配置して、各手技前後の膝関節伸展自動関節可動域の改善率を算出した。一元配置分散分析の結果,各手技群間で有意差を認め(p<.05)、手技群の要因において多重比較検定を行った結果,SS手技群・上肢伸展群よりも上肢PNF群に有意差を認め(p<.05)、上肢PNFにより遠隔後効果が生じた可能性が示唆された。
PP.30~37