骨盤への抵抗運動による静止性収縮促通( SCPD)手技の脊髄レベルでの影響をヒラメ筋H波振幅値比を用いて検証した。健常成人31名をSCPD手技群,持続伸張手技群 (SS手技) ,安静群に配置して、安静時,手技実施中,実施後にヒラメ筋H波を計測した。各群とも安静時のH波を基準として振幅値比を算出した.重複測定分散分析の結果,手技間 (p<0.05) と交互作用 (p<0.01) で有意差がみられ,多重比較検定の結果,SCPD手技中の同側H波振幅値比はSS手技,コントロールと比較して有意に増大 (p<0.01) した。SCPD手技により,同側の促通効果の可能性が示唆された。
PP.46~53