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Basic information
肩甲骨後方下制および前方挙上の中間域での静止性収縮促通(SCPD, SCAE)手技と足関節背屈方向への持続伸張(SS)手技の後効果として, 足関節背屈自動関節可動域(AROM)の改善について検証した. 対象は, 通所リハビリテーション利用者14 名, 平均年齢81.7(±7.6)歳. 対象者に肩甲骨SCPD 手技, 肩甲骨SCAE 手技, SS 手技を無作為の順序で行った. 個人と手技を要因とした繰り返しのない二元配置分散分析の結果, 手技に有意差を認め,多重比較検定の結果, SS 手技に比べ, 肩甲骨SCPD 手技と肩甲骨SCAE 手技とも足関節背屈AROM を有意に増大させた(P < 0.05). 本研究結果より, 肩甲骨SCPD 手技と肩甲骨SCAE 手技はSS 手技と比較し, 足関節背屈AROM が増大することが示唆された. |