産後腹直筋離開の自然経過により,腹壁の疼痛が改善した症例
第9回日本運動器理学療法学会学術大会(Web)
共同研究につき本人担当部分抽出不可能本邦において臨床症状や機能的問題に関する報告が少ない腹直筋離開を有する症例の自然経過を調査した.症例は,第3子出産後に腹直筋離開を生じ,同時に右鼠径部の疼痛を訴えた症例であった.出産後3か月目に,①疼痛評価,②圧痛閾値,③呼吸機能検査,④体幹屈曲筋力,⑤股関節および腰部の運動検査,⑥腹直筋間距離,⑦骨盤底機能測定,⑧股関節および腰部・骨盤帯のレントゲンとMRIを撮影した.出産後12か月目にX線とMRIを除き,同様の測定を実施し,その経過についてまとめた.