本研究の目的は,疼痛抑制効果のあるTENSと,ストレッチングとの併用効果を検討した。施行は,ストレッチング単独と,TENSとストレッチングの併用の2つとした。評価項目は圧痛閾値と組織硬度(筋硬度),SLRとした。測定はTENS直前,ストレッチング直前(TENS併用はTENS終了直後),ストレッチング終了直後,ストレッチング終了10分後に実施した。第1報のプロトコルにストレッチング終了10分後を追加し,その持続効果を評価した。結果,ストレッチング単独よりもTENSをストレッチング前に実施することで,筋組織の伸張性が増加し,SLRが拡大することが示唆された。その効果は,ストレッチング終了後10分間維持された。
共同研究につき本人担当部分抽出不可能