本研究では、僧帽筋上部線維の硬さに対する超音波治療の急性および長期的な効果を検討した.超音波剪断波エラストグラフィーを用いて,筋硬度の指標として利き腕の僧帽筋上部の剪断弾性率を測定した.剪断弾性率の測定は,超音波治療の前と直後,および超音波治療介入の15分後および30分後に実施した.結果,超音波治療直後のせん断弾性率は,超音波治療前のせん断弾性率よりも有意に低かった.しかし,超音波治療の前と,超音波治療の15分後および30分後には,有意差は認められなかった.10分間の超音波治療介入は僧帽筋上部の硬さを減少させるのに有効であり,減少した筋硬度は15分以内に回復することを報告した.
共同研究につき本人担当部分抽出不可能