我々の先行研究では,地域在住高齢者に対して自主運動指導を行い,3ヶ月間の自主運動実施前後で身体機能向上の効果が得られるかを検討し,課題特異的な身体機能の維持・改善効果が示された.そこで本研究の目的は,前回調査した研究参加者が自主運動を継続して行えているか,また身体機能が維持されているかを明らかにすることである.結果,握力が約10ヶ月の経過で有意に低下した.自主運動継続率は非常に低い傾向であり,地域高齢者に対して自主運動を継続してもらうためには対象者の興味や関心を考慮したプログラムの立案が必要である.
共同研究につき本人担当部分抽出不可能