超音波照射が疼痛閾値に与える影響を検討した.施行条件を,1.超音波照射あり(US群),2.超音波照射なし(placebo群),3.安静(control群)とし,これらの間で疼痛閾値の経時的変化を比較した.測定項目は,痛覚閾値,圧痛閾値,それぞれの閾値測定時のVAS,および皮膚表面温度とした.結果,US群がPlacebo群とControl群に比べ照射後20分間において痛覚閾値,圧痛閾値,皮膚表面温度が高かった.超音波は,照射後20分間に及び疼痛閾値を上昇させる効果があることを報告した.
pp.271-275