比較器としての海馬の過度の活動が感覚のミスマッチを引き起こし新しい環境で乗り物酔いのような現象を引き起こしているのではないかという仮説のもと,ミスマッチな状況下でラットを移動させることで生じる、ラットの感覚のミスマッチによって、海馬のシータ波に変化があるかどうかということを調査した.その結果,海馬体は感覚のミスマッチを見つけ出すコンパレーターとしての機能があるかもしれないこと、海馬のシータ波の変化は乗り物酔いを引き起こすかもしれないことが示唆された.担当部分:実験および解析を行った.
pp350-359