本発表では、筆者らが発足当初から運営に携わってきた多様な言語を教える教師コミュニティの3年間の活動成果を振り返るために、各会合の参加者を対象に実施したアンケートの記述内容を分析した。その結果、「体験の共有」、「アイデアの共有」、「実践の共有」という3つのキーワードが浮かび上がった。そして、この3つのキーワードをもとに多言語の教師が集まる「参加型研究会」のあるべき姿について参加者と共に議論し、3つのキーワードと具体的な活動を結びつけることを試みた。筆者らは、「参加型研究会」の「参加型」とは、研究会の具体的な活動内容について、参加者も主体的に考えていくプロセスであると捉えている。本発表では、この結論に至った背景を振り返り、筆者らが目指す「参加型研究会」像を示した。
執筆担当:1・5・6章 共同発表者:亀井みどり、植村麻紀子