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Name Nakagawa Masaomi
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Title

韓国語教育におけるインクルージョンをいかに実現するか 

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日本独文学会春季研究発表会 シンポジウム「インクルーシブ教育と外国語教育」(学習院大学 目白キャンパス)

Publication Date

2019/06/28

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Summary

「平均的な学習者」のイメージに基づいてデザインされてきた従来の言語教育は、学習者それぞれの認知特性や学習スタイル、母語の違い、障害の有無などといった学習者が持つ多様性を十分に尊重し、教育実践をしてきたとはいえない。日本における韓国語教育に目を向けても、「インクルージョン」、あるいは「ユニバーサルデザイン化」という概念が定着しているとは言えず、筆者の知る限り、本格的な研究も始まっていない。このような問題意識から、筆者は一人ひとりに寄り添う韓国語教育実践とはいかなる営みなのかを模索してきた。
本発表では、「韓国語教育におけるインクルージョンをいかに実現していくか」という大きな問いのもと、ある脳性麻痺を持つ韓国語学習者(本人は発達障害も持っていると認識している韓国語学習者)に対しインタビュー調査を行い、大学入学前に抱いた自身の目標を達成するために、いかなる学習環境の中、学習活動を行っているか、またその学習プロセスでいかなる問題に直面しているかを浮き彫りにする。インタビュー調査を進めていく中で、対象者は肢体不自由のみならず、「視覚情報の見えにくさ」や「情報処理の難しさ」という認知面の困難も併せ持つことが明らかになった。このような見落とされがちな学習者の認知特性も含め、一人ひとりの学習者に向き合う、よりよい韓国語教育実践を行うための課題を示す。

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