Karl F. Inderfurth and Loch K. Johnson eds., Fateful Decisions: Inside the National Security Council
国家安全保障政策の統合という関心から、アメリカ国家安全保障会議の来歴を検討し、それが機能する要件として、少なくとも3つの人的要因があることを指摘した。すなわち、大統領が政策決定過程に精通していること、対外政策関連部局のトップが非公式会合を定期的に実施すること、国家安全保障担当大統領補佐官が自らの政策志向を抑制し、政策の統合・調整に徹すること、という国家指導者の個人的資質である。pp.321-322
『年報戦略研究』第5号