「企業買収の収支勘定」
企業価値評価を(1)スタンドアローン価値、(2)プレミアムを上乗せした買収価格、そして、(3)買収後の相乗効果を含む価値、の3つから分析し、買収後に減損計上する企業が多い原因を考察。情報の非対称性が存在する中、対象会社のキャッシュフロー推計をもとに算定せざるを得ない点、そして、買収価格のプレミアム上乗せの際、合意を優先して相乗効果の上積みを正当化するところに企業価値評価の構造的な問題点があることを指摘。P49P49-60
『国民経済雑誌』 第213巻3号 pp.49-60