養護老人ホームにおける利用者の意向把握に関する一考察 利用者調査項目に基づく自由記述に内容分析法を用いて
松浦弘典
養護老人ホームの職員がサービス提供場面において利用者の意向把握する方法を考察するため,養護老人ホームの職員7人に自記式郵送調査を実施した.質的分析した結果,意向把握の方法は「観察」「聞き取り」に分類でき,主に「観察」を用いる傾向が明らかとなった.また,意向把握の過程では,「個人的要素」「環境的要素」に基づく観察や本人の意向が表明できるよう意思決定支援を行うことの重要性が示唆された.
介護福祉学
日本介護福祉学会
第26巻
第1号