松葉杖長適合基準の妥当性の検討 Study on validity of technique for determining ideal crutch length
松葉杖長適合基準が松葉杖利用者の松葉杖長の決定において適切な基準足り得るのか,その妥当性について検討を行った.対象は大学生130名に適正長に調節した金属製調節型松葉杖を用いて,完全免荷両松葉杖3点歩行を実施してもらい,他覚的・自覚的評価の下,最も妥当であると判断される真の適正長を決定した. 本研究の結果より,適正長と真の適正長との一致率は約51.5%であることが分かった.さらに松葉杖利用者の個人差を考慮した場合,松葉杖適合基準は,ほとんどの利用者に適応できる妥当性のある基準であると考えられた.
第34回リハビリテーション工学カンファレンス in さっぽろ,184-185,2019