足底面に対して微細な皮膚刺激(ずれ刺激)を精密モータにより呈示する検査用プレートを用いることで,皮膚表面のわずかな水平方向のずれ(引っ張り)に対する知覚レベルを定量的に知る非侵襲的な検査装置の開発を目指している.試作した装置を用いて,足底部の刺激閾特性の評価を行った.測定結果から,呈示部位間で閾値が小さいものは,踵・母趾球・小趾球・小趾・母趾という傾向が示された.また,呈示部位の閾値特性を被験者の皮膚硬度をパラメータとして比較した結果,被験者間の皮膚硬度の特性に依存しない刺激閾特性の傾向が示された.