本研究では,足部形態と歩行特性に着目し,変形性膝関節症者の特徴量を明らかにすることを目的とした.無拘束の自然歩行における足底圧測定を実現するため,靴型バランス機能計測デバイス用いた.対象者は変形性膝関節症患者10名また,健常者12名を対照群とした.被験者は本装置を用いて通常速度での10m往復歩行を行い,歩行時の足底圧および足圧中心軌跡を計測した.立位時の足底圧の結果より,軽度変形性膝関節症グループは健常者と比較して,立位時の足底圧における外側荷重が見られた.歩行時のCoPでは,軽度の変形性膝関節症では歩行時の側方方向のCoPの変位が大きく,急な回内運動が観察された.