磁性流体を利用した磁場応答性薬物放出
日本薬学会 第141年会
軟膏基剤からの薬剤の放出は、軟膏基剤表面の薬剤のみが放出し、製剤中の薬剤が軟膏基剤中に残留する性質を持つ。本研究では、軟膏基剤に薬剤および磁場応答性の磁性流体を混合した製剤を作成し、皮下注射することで、薬物送達コントロールが可能であるか検討した。結果、磁性流体入りの基剤に磁場をかけることで、軟膏基剤中の薬物が再放出されることが確認できた。したがって、磁場を使用した薬物送達コントロールは可能であると示唆された。