着地型観光(DMO)におけるインバウンド対応の取り組み~世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道の事例を中心として~
日本の世界遺産登録地は、登録直後に脚光を浴びて観光客が増加するものの、その後は減少に転じるケースが多く、持続的な観光振興という点で多くの地域が課題を抱えている。そうした中、DMOを設立し、外国からの個人観光客の集客に成功しているエリアが、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」であり、熊野古道の魅力をどのように外国人に伝え、どのような観光戦略を実現しているのか、現地調査も踏まえその対応について考察した。
『高崎商科大学紀要』
第31号