足圧中心と質量中心動揺の相互相関解析に基づく高齢者の静止立位制御特性
第20回千葉県理学療法士学会
本研究の目的は、高齢者の静止立位姿勢において、身体各体節の質量中心動揺と足圧中心動揺の関係性を明らかにすることである。対象は地域在住の高齢者20名。3次元動作解析装置を用いて、静止立位中の頭部、胸郭部、骨盤部の重心位置を算出し、床反力計を用いて足圧中心を計測した。本研究の結果、高齢者の静止立位制御において、左右方向の頭部重心の動揺は足圧中心動揺への貢献度が低く、他の体節重心とは独立した動揺制御を受けている可能性が示された。