支持基底面の狭小条件下における高齢者の脊柱形態と頭部動揺との関連性
日本生理人類学会第78回大会
本研究では、支持基底面を狭小化した条件下での高齢者の脊柱形態と身体体節の重心動揺との関連性を明らかにした。対象は地域在住の健常高齢者25名とした。本研究の結果、タンデム条件のように左右方向の支持基底面が極端に狭小化する状況下では、胸椎の後彎角増大や骨盤傾斜(前傾)角の減少といった加齢による典型的な脊柱形態の変化が、頭部の動揺増加に関連していることが明らかとなった。