側方への補償的バランス反応における高齢者の頭部位置制御能の特性
第40回バイオメカニズム学術講演会
本研究では、側方への外乱負荷時に出現する補償的バランス反応における高齢者の頭部制御能の特性を明らかにした。対象は健常高齢者20名と若年者17名とした。方法は3次元動作解析装置を用いて、側方へのクロスオーバーステップ時の頭部位置の変化を計測し、高齢群と若年群間で比較した。結果、高齢群では側方向への頭部動揺量が有意に大きく、床からの垂直線に対する頭部の立ち直り角度が有意に低下していた。