2014年から2019年までに手術を施行した脊髄腫瘍74例を対象とした。術前の固有感覚障害の有無により正常群、障害群に分類し、治療成績は日整会頚髄症治療判定基準(JOA score)および下肢筋力はASIA motor scoreいて50点満点で評価した。歩行能力はJOA scoreを用い下肢運動機能を8段階で評価した.2群間の術後3カ月および6カ月の治療成績を比較検討した結果、術前の段階で両群のJOA score、下肢筋力、歩行能力に有意差を認めた。術後3カ月,6 カ月ともに両群に有意差を認めなかったが,歩行能力は術後3カ月において障害群の回復が遅れる結果となった。