本書では、「家族の多様性と恒久的変化」という認識だけを公約として、各執筆者の専門的で、ニュートラルな視点からの家族論の再構築を試みた。それは、同時に行為者としての読者が、家族役割や規範に縛られず、様々な問題を複雑に考えすぎず、一人で背負ってもしまわない、そして「近代家族」にとらわれないための考え方を提示したものである。
第1章「社会変動と家族」(pp2-20)、第2章「家族とライフコースの視点」(
pp21-379、第7章「家族の変容と社会保障」(pp99-118)、第15章「がん患者家族とグリーフ」(pp230-251)