チャールズ・ピアソンの『国民性情論』──「黄禍」論への影響
世紀末イギリスの歴史家であるチャールズ・ピアソンの『国民性情論』を取り上げ、その内容を論評するとともに、その中味の「黄禍」論への影響を分析した。本論文では、『国民性情論』が巷間言われているような「黄禍」論の古典と言うよりも、西洋文明の衰退論として、今日の世界を予測するものであったことなどを明らかにした。PP.1~17
『城西国際大学紀要』第7巻、第2号