“異質な強国”日本の出現:日露戦争時の欧米世論における日本観の変遷
日露戦争当時における英国、米国、フランス、ドイツにおける日本観の変化を実証的に明らかにした。英米においては、日露開戦当初、日本を文明国の一員とする日本同質論が起こり、日本を理想化する傾向があったが、戦争後期には、賞賛と共に強国日本の出現を警戒するライバル観が登場する。また、独仏では、日本異質論が盛んになり、非好意的イメージが生まれた。本論文では、これらの変遷を明らかにした。PP.89~124
国際大学日米関係研究誌『Outlook』第15・16号