第一次世界大戦期ドイツの諷刺画における日本像―参照基準の検討―
飯倉 章
第一次世界大戦における日本の軍事・政治外交の関与は限定的であったが、それと比べればドイツの諷刺雑誌においては注目を集める存在であった。本論文の目的は、第一次世界大戦期のドイツの雑誌の諷刺画における敵国としての日本像を国際関係史の文脈から読み解くに当たっての参照基準を検討することにある。参照基準という概念を用いることにより、大戦期ドイツの諷刺画における日本像の特徴の一端を実証的に解明する。
城西国際大学大学院紀要
城西国際大学