中高エネルギー重陽子散乱における相対論的効果
亀山浩文, 八尋正信
日本物理学会, 1986年秋の分科会(素核分科)
日本物理学会
甲南大学
最も簡単な複合核子系である重陽子の弾性散乱における相対論的効果をc二乗分の一展開の方法により研究することを提案した。群論的手法を用いて量子力学の枠組みに相対論的原理を取り入れるよう理論を拡張する試みを概説し、今回の定式化の詳細を報告した。また、重陽子弾性散乱を例に、簡単な数値計算の結果も示した。