上野善道先生傘寿記念論文集(仮題)
加藤 重広・佐久間 淳一・滝浦 真人・中川 裕・中川 裕(編)
服部四郎の意義素論は、日本の意味論の中で重要な理論で、その後の語の意味論と意味の記述に大きな影響を与えた。本稿では、その提唱時(1953年)以後の文献から意義素論が発話の観察という視点から再評価するとともに、文の意味論や語用論、談話分析への発展がなかったことも指摘した。その上で、談話の中で認められる特徴を意味の記述の中に取り入れる可能性を、動詞「寄る」の分析によって示した。
「談話から見た「意味分析」――意義素論と動詞「寄る」の分析から――」
三省堂