千葉大学大学院薬学研究院の成果--薬学の世界をのぞく　細胞周期とがん抑制

細胞周期」の流れを止めることで、がん細胞を消滅させる一方、多くの抗がん剤は正常な細胞も消滅させ、あるいは働きを邪魔してしまう。たんぱく質の素となるアミノ酸が不足すると、「細胞周期」の流れを止める仕組みを持っている。この仕組みに関わる因子として、アミノ酸が不足したとき活発になる因子p56を発見した。試験管内の実験ではあるが、「リボソーム」が使うたんぱく質が作られる反応をこのp56が抑えることを確認した。p56の働きで細胞にアミノ酸の不足と誤解させ、そしてがん細胞の「細胞周期」の流れ止めることが可能か研究している。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)
　本著は、千葉大学薬学研究院の成果を千葉日報に順次掲載した内容を、冊子にまとめたものである。

千葉日報