グローバル調節因子であるintegration host factor (IHF)は、どのように上に大腸菌cadオペロンの発現に影響するか検討した。cadB-lacZ融合遺伝子を含んでいるP1 phageにより himA-欠損あるいはhimD-欠損の突然変異体を構築し、その発現を様々な条件の下で測定した。
himAあるいはhimDの欠損によりcadB-lacZによる-ガラクトシダーゼ活性の低下が認められた。また、himD欠損株の -ガラクトシダーゼ活性は酸性環境(pH5.5)のhimA突然変異体の2分の1だった。私たちは、IHFがcadオペロンの発現を確かに調節すると考える。IHFは、cadオペロンの発現を直接あるいは間接的に調節する可能性が示された。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)