講演・口頭発表等[R]

基本情報

氏名 懸川 友人
氏名(カナ) カケガワ トモヒト
氏名(英語) Kakegawa Tomohito
所属 薬学部 医療薬学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル

シンポジウム「分子標的の探索研究から創薬へ」 実験創傷治癒の初期における翻訳過程の重要性

講演者

 

会議名

第48回日本薬学会関東支部大会(千葉)

発表年月日

2004/10/09

開催年月日(From)

 

開催年月日(To)

 

招待の有無

 

記述言語

 

国名

 

会議区分

 

国際共著

 

会議種別

 

主催者

 

開催地

 

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形式

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概要

【目的】創傷治癒の初期においてはcell shape & migrationの調節が重要であることが知られている。一方、Ettenson等により、受傷後1時間以降における転写過程がLamellipodia extrusionとcell spreadingに必要であることを示されて以降1)、創傷治癒における翻訳の寄与は殆んど顧みられていない。しかし、細胞は外部環境の変化に対応する遺伝子を数分以内に転写誘導する能力を持ち、また創傷部においては2~3時間でcell migration始まる。そこで、実験創傷治癒(AWH)系において受傷後1時間以内の翻訳および転写過程が治癒に与える影響とcell migrationに不可欠なmatrix metalloproteases(MMP)活性に対して両過程が寄与するか否かを検討した。
【方法】1)AWHとして細胞を6 well plateにコンフルエントまで培養した後、直径1.0mmの剥離面を作成した。その後タイムスケジュールに従って、cycloheximide (CHX)あるいはactinomy¬cin (Act)Dで処理し、翻訳あるいは転写過程を停止させた。洗浄は10 % FBSを含むD-MEMで3回行ない、翻訳あるいは転写過程を回復させた。洗浄後6時間毎に剥離面を観察・撮影した。2)培養上清中のMMP活性をGelatin Zymographyによって調べた。
【結果】1)CHX処理を受傷後0~20分と40~60分にそれぞれ行った場合と、Act D 処理を40~60分に行った場合において治癒の遅延が見られた。2)培養上清中のMMP活性はAct D処理では差が見られなかったが、CHXではMMP-2および MMP-9が受傷後0~20分処理と40~60分処理において明らかに減少した。
【考察】Ettenson等が示した受傷1時間後以降の転写はLamellipodia extrusionとcell spreadingに必要であることから、actin filamentsの形成に重要であったと考えられる。一方、我々の結果から受傷の極めて初期の翻訳過程は、MMP-9活性が減少したことからMMPが関与するcell migrationに重要であることが示唆された。


(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)

主要業績フラグ