TE-031の蛋白質合成阻害機構が従来のエリスロマイシンAと同様であることを報告した(第107年会)。TE-031投与時の生理活性の主体を明らかにする目的で、代謝物の蛋白質合成に対する作用を調べた。結果、ポリペブチド合成の阻害の強さは、TE-031≧M5≧M1の順であった。リボソームと[14C]TE-031の結合をTE-031≧M5≧M1の順に阻害した。ラット初代培養肝紬胞への[3H]チミジン及び[3H]メチオニンの取り込みをM1>TE-031>M5の順に阻害した。以上のことから、TE-031投与時の作用はM1による割合が大きい可能性が考えられた。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)