講演・口頭発表等[R]

基本情報

氏名 懸川 友人
氏名(カナ) カケガワ トモヒト
氏名(英語) Kakegawa Tomohito
所属 薬学部 医療薬学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル

茯苓由来トリテルペンpachymic acidの抗炎症作用機構の検討 

講演者

 

会議名

第135回日本薬学会(横浜)

発表年月日

2016/03/28

開催年月日(From)

 

開催年月日(To)

 

招待の有無

 

記述言語

 

国名

 

会議区分

 

国際共著

 

会議種別

 

主催者

 

開催地

 

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概要

【目的】茯苓(ブクリョウ)に含まれるトリテルペンの主成分であるpachymic acidの抗炎症作用を検討するためpachymic acidとhydrocortisoneについて,単球系細胞に対する遺伝子発現への影響を網羅的解析により比較した.
【方法】ヒト単球系白血病THP-1細胞をlipopolysaccaride (5 micro g/ml)の存在下,100 nMのpachymic acidあるいはhydrocortisone添加の有無で3時間培養後,細胞質を抽出し,更にショ糖密度勾配により分離後,リボソームが3個以上結合したRNAを分取した.各フラクション中の全RNAを抽出後,DNA microarray を用いてmRNA発現を解析した.その解析結果をもとに,Filgen社のGenMAPP Pathway解析を行った.
【結果・考察】Pathway解析により,①LPSのみの添加に対して pachymic acidおよびhydrocortisoneの添加によりPathwayはそれぞれ3および9種について有意な変化を認めた.それらのうちRegulation of toll-like receptor signaling pathway, Toll-like receptor signaling pathway,およびType II interferon signaling (IFNG)の3種は,pachymic acidおよびhydrocortisoneに共通して有意な変化が認められ.②pachymic acid により正の発現調節を受けた25遺伝子のうち19遺伝子においてmRNAsの3’非翻訳領域にAUUUA配列を認めた.これは19種の遺伝子mRNAsが安定化されることで正に調節される可能性を示している.
以上より,pachymic acidは,hydrocortisone が発現調節能を示したTHP-1細胞の遺伝子と重複した少数の遺伝子に対して同様の発現調節作用を介して,hydrocortisoneに類似した機構で抗炎症作用を示す可能性が示唆された.

共同研究につき本人担当部分の抽出不可能

主要業績フラグ