【目的】マクロライド抗生物質のクラリスロマイシン(CAM)の抗炎症作用の機序を明らかにするため、mRNA 発現に対する影響を検討した。
【方法】マクロライドに感受性が高いBJAB 細胞を用いCAM の存在の有無で培養した。そのポリソー厶よりmRNA を抽出後、DNA microarray Assay、更にMicroarray Data Analysis Tool およびTranscriptome Analysis Console を用い解析した。
【結果】炎症関連遺伝子では10 遺伝子のmRNA へのribosome loading が1/2 以下に減少し、2 遺伝子で2 倍以上に増加した。これらの遺伝子の内、減少した遺伝子では8/10 および増加した遺伝子の1/2 においてエクソン選択に変化が認められた。
【考察】炎症関連遺伝子mRNA のリボソームローディングおよびエクソン選択に変化が生じていることが、CAM の抗炎症作用発現につながっている可能性が考えられる。
共同研究につき本人の貢献部分の抽出不能