ラット肝可溶性画分よりRNase inhibitor (RI)と結合して存在するRNaseを硫安分画 (25%~60%)、DEAE-cellulose、p-クロロマーキュリ安息香酸処理、CM-Sephadex C-25、Heparin Toyopear1650Mカラムクロマトで精製し、SDS-電気泳動で単一のバンドを示す標品を得た。このRNaseは、分子量がSDS-電気泳動で約13,500であり、ゲル濾過により約13,000であった。このRNaseは、poly(U)を選択的に分解し、poly(C)をほとんど分解しなかった。以上のことより、今回精製したRNaseは、RIと結合して存在する新規RNaseであった。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)