大腸菌ポリアミン要求株MA261の細胞抽出液中のp57タンパク質量は、培地へのブトレッシン添加の有無により変化が見られなかったがリン酸化p57量は増加していた。14C-アミノ酸を含む培地で同様に培養し、フルオログラフィーで免疫沈降したp57を分析すると、分子量が少し異なる2本のバンド(p57L及びp57S)が認められ、ポリアミン添加によりp57S/p57Lの比率が上昇した。p57はペリプラズム分画にもその存在が確認され、かつp57LのN末端15残基中11残基が疎水性アミノ酸であったことから、P57LからP57Sへの変換にシグナルペプチドが関与している可能性が示唆された。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)