枯草菌のスペルミジン(SPD)含量の低下に呼応して胞子形成の遅延が見られ、そこで、胞子形成必須因子Spo0KAの発現及び放出に対するSPDの影響を検討した。SPD存在下は培養開始後約5時間で最大となり、SPDを添加しない場合は約6.5時間で最大となった。一方、Spo0KAの培地中への放出量の変動を見ると、SPDの有無に関わらず、培養開始後約6時間で最大となった。以上より、SPDはSpo0KAの合成時期を早めるが、放出には影響を与えないことが示唆された。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)