胸腺細胞の増殖・分化を誘導する因子として単離されたFTSは、生体内の酸化ストレス系を抑制する生体防御物質である。更に、FTSはアロキサン、STZ誘発糖尿病の発症をFTSが抑制する。FTSの細胞内前駆体を検索する目的で、ラット及びウシ胸腺の抽出物を硫安沈殿、ゲル濾過など常法の分画操作で処理し、次いでSDSゲル電気泳動後、ウエスタンブロットを行い、FTSで免疫したウサギ抗体により免疫染色したところ、一本のバンドを得た。この蛋白質を量的に集め、断片ペプチドのアミノ酸配列につき検討中である。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)