酸性適応における外膜タンパク質の役割
第72回日本生化学会大会(横浜)
大腸菌では、外膜タンパク質遣伝子ompC、ompFの酸性条件下での発現パターンが、中性条件下のそれとは異なり、共に低浸透圧で発現が誘導される。ompC、ompFの発現に必要な因子であるOmpRの欠損変異株の増殖を親株と比較した結果、中性では増殖に違いは見られなかったが、酸性低浸透圧培地では、親株と変異株で有意な増殖速度の違いが見られた。このことから、OmpC、OmpFの酸性低浸透圧での重要性が支持された。 (共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)