マクロライド系抗生物質のTOP遺伝子発現調節系に与える影響
日本薬学会第120年会 (岐阜)
ラパマイシン(RPM)はteminal oligo pyrimidine (TOP) tract mRNAの翻訳を特異的に阻害し、この作用は TOPに特異的に結合するタンパク因子を介している可能性が高い。次に、ヒトTリンパ系のJurkat細胞ではp66、 p53およびp46のTOP結合因子の活性を、RPMとの併用でスピラマイシンが最も促進した。スピラマイシンはTOP mRNAの発現に対してRPMの作用を増強するマクロライドであることが示唆された。(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)