酸性環境下における大腸菌の外膜タンパク質の発現調節
生体エネルギー研究会第26回(高知工科大学)
大腸菌の外膜タンパク質であるompF及びompCを欠損させても大腸菌は正常に増殖することから、 その生理的意味が不明であった。ompF及びompC欠損株の生育を調べた結果、 低浸透圧の時にompF及びompC欠損株の増殖が阻害された。更に、野生株は酸性で低浸透圧の時にOmpF、OmpCは共に合成が促進された。以上より、OmpF及びOmpCは中性では生育に必要ないが、酸性での生育に必要であることが判った。(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)