ラパマイシン(RPM)のhnRNP Dの細胞内動態に対する影響を検討した。RPM投与ラットでは、4種のhnRNP Dの内 p45とp38 mRNAの翻訳効率が上昇し、それに呼応するかたちで p45とp38が核中で増加した。細胞質においてはRPM処理によりポリソームからのp45遊離が認められたが、細胞質全体でのhnRNP D量に大きな変動は認められなかった。以上から、RPMによるmRNA選択的な翻訳抑制には、ポリソーム上のp45が関与していると考えられる。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)