大腸菌におけるカルシウム・イオンの生理学の役割は不明なままである。最近私たちは大腸菌の成長が、カルシウム・イオンと結合してキレート環を作る試薬(EGTA)によりアルカリのpHで抑制されることを見出した。5mM EGTA存在下、初期pH 9.0の条件下成長することができる突然変異体が分離された。分離された突然変異体:CNJ2はカルボニル化合物シアニドm-chlorophenylヒドラゾン(CCCP)に中立のpHの近くで敏感であると分かったが、その理由は不明である。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)