ポリアミンアナログが様々な温度に おいて、大腸菌および高度好熱性菌Thermus thermophilusの無細胞システムに及ぼす影響を検討した。反応温度の上昇とともに、各ポリアミンアナログの至適濃度は増加した。3 種のtriaminesの影響は大腸菌システムにおいて非常に類似していたが、T. thermophilusシステム中ではspermidineが最も有効だった。aminobutylおよびaminopropylグループの両方の存在が、ポリペプチド合成の刺激にとって重要であることが推定された。大腸菌システムでは、triaminesが37および47℃において、一方、T. thermophilusシステムでは、thermospermineが60℃において、更に3,4,4,3-pentaamineは70℃においてpolyphenylalanine合成の促進作用が最も有効なポリアミンだった。
vol.261 pp250~256(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)