F1ATPase触媒作用に対するポリアミンの影響を、亜ミトコンドリアの粒子およびF1-ATPaseの使用して研究した。亜ミトコンドリアの粒子およびF1-ATPaseによって触媒するATP分解は,スペルミン(SP)とスペルミジン(SPD)によって阻害された。対照的に,触媒作用が亜ミトコンドリアの粒子によるPi-ATP交換、および琥珀酸塩に依存するATP合成は両方とも、SPによって促進さた。Mg2+が加えられた時、SPによって阻害されたATPase活性は部分的に回復した。ATPへのスペルミンの結合はMg2+によって阻害された。ポリアミンが欠乏した細胞中のATP量は、正常な細胞のそれより明確に低かった。
vol.106 pp294~296(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)