acetylpolyaminesの、タンパク質合成および細胞増殖の促進の機能に関して検討した。ポリアミンと異なり、acetylpolyaminesは、タンパク質合成の至適Mg2+濃度を低下せず、タンパク質合成の促進の程度は小さかった。acetylspermine(N1-AcSP)は細胞中に蓄積されたが、N1-AcSPの培地への添加は大腸菌のポリアミン要求性突然変異株MA261の細胞増殖を促進しなかった。MA261の増殖がポリアミンの添加によって促進された時、著しい量のacetylpolyaminesもセルの中で形成された。これらの結果は、ポリアミンの超過量が細胞内で蓄積する場合ポリアミン排泄と一緒に、ポリアミンのアセチル化が、母体のポリアミン分子の細胞内レベルを調節すること示唆する。
vol. 109 pp627~631 (共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)