枯草菌168Mは対数増殖期に、高濃度のspermidine(SPD)を含んでいた。-difluoromethylarginine
(DFMA)の存在下、対数増殖期168M中のSPD量は、対照の約25%まで減少し、胞子形成が、増殖の著しい低下なしに遅れた。培養24時間後の電子顕微鏡観察により、SPD含量の減少による胞子構成の遅れを確認した。更に、胞子形成の遅れはSPDの添加によって回復した。これらの結果は、168Mの胞子形成においては,対数増殖期に存在する高濃度のSPDが重要な役割を果たすことを示唆した。
vol.40 pp925~931(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)