PH 8.8の培地中で大腸菌の増殖が,ethylene glycol bis (beta-
aminoethyl ether)-N,N,N',N'-tetra
acetic acid (EGTA)によって阻害された。この増殖阻害はCaCl2の添加によって回復した。大腸菌は8以下のpHではEGTAが存在下でも増殖可能だった。freeカルシウムイオンの濃度は培地のpHの減少につれてEGTAのカルシウム拘束力が低下することで増加した。したがって、カルシウムイオンが大腸菌の成長にとって不可欠であることを結果は示唆したが,最小の要求濃度は非常に低い。
vol.46 pp127~131(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)