MS-430 (2-piperidino-5,6-dihydro -7-methyl-6-oxo (7H)
pyrrolo [3,4-d] pyrimidine maleate)は、HL-60細胞を成熟した顆粒細胞へ分化させた。MS-430は、顆粒白血球のmitogen-activated protein kinase (MAPK)を活性化した。PD98059 がMS-430による分化誘導を抑えたことで、MAPK活性化はMS-430による分化誘導に必須であることが示された。新規合成複素環のピリミジン誘導体は、白血病の治療のための治療療法剤、およびneurotrophicな薬としての可能性が示唆された。
vol.29 pp194~201 (共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)